やってきた仕事を副業にする
本当にそのままですが、やってきた仕事をそのまま副業にするだけです。
ネットで検索して出てくるブログ・アフィリエイト・転売などは「誰でも出来る」副業として、簡単に始める方法をブログや動画で解説されていたりしますが、サラリーマンとして数年でも会社に勤めていれば「経験や資財」を持ってますので、これらを活用して副業した方が圧倒的に効率が良いです。
そのため、誰でも出来る副業よりも少しハードルが上がりますが、その分、成果が出るのが早くなります。
管理人の体験記(失敗談)
失敗した事業の詳細(プラットフォーム事業)
一番最初に事業化したのは、前職に入社する際に自身が持ち込んだ企画です。
市場に出回りにくいマイナー商品のマーケットプレイスを構築し、希少性の高い物を売買してもらう、メルカリのニッチ版ようなものを作ろうと考えたのです。
仕入れにくいマイナー商品は希少性・市場価値が高く、利益率も高いと踏んで、儲かることばかり考えてました。
結果は当然、失敗です。
1円の利益も生みませんでした。支出は管理人の人件費を除く、外部に支払った費用だけで100万近くいったと思います。
失敗の理由は明確で身の丈に合わないリスクを背負って、自分の力量以上のことに挑戦してしまったことです。
IT系の営業しか経験がないのに、マーケットプレイスを使ったプラットフォーマーをやろうとしてしまったので、プラットフォームを作る技術力が無いから外部企業に利用料を払って使わせてもらうしかない。出品する人がいない、繋がりがないから商品が集まらない、商品が揃わないから売れる物がない。売れないから1円も生み出さない。…挙げたらキリがないぐらい負のスパイラルです。笑
誰もがやってない自分が一番最初に思い付いたアイディアだと盲信し、世の中の役に立つと妄想して、先駆者や発明家になった気持ち、エジソンになれるような気で取り組んだ典型的な失敗談です。
約2年間、ほぼ休みなしで成果の上がらないことを続け、周囲からは鬼詰めされて、精神的にやられ、家庭にも支障が出て、離婚することになりました。
今思えば、自分で持ち込んだこともあって、途中でやめたいとも言えず、引くに引けなかったのもあります。
最大の救いは会社で取り組ませてもらったので、個人負債を抱えなかったことです。
また、勉強会やセミナーへの参加、ビジネス書の読書などで、それまでまともに学んでこなかった事業について勉強するようになったこと、失敗したことで免疫が付いたことは後に活きる経験となりました。
失敗談で得た教訓(5選)
- 誰もがやってないアイディアを事業に出来るのは、ほんのごくわずかの人間だけ。
- 発明家や先駆者、エジソンになりたくて事業を開始すると、高い確率で失敗する。
- 勉強はいくつになっても大事。
- 七転び八起きより大変、99敗1勝のつもりで取り組む。
- 勇気ある撤退を念頭に置く。
特に最後の「勇気ある撤退」は強く推します。
自分で思い付いたことには強い思い入れが生じますので、意固地になったり、引けなくなったりしまいますが、引けずに走り続けてしまうと取り返しのつかない事態になる可能性があります。
下記の記事でも紹介しておりますが、身の丈に合ってないリスクは身を滅ぼします。
ダサくて、カッコ悪くて、周囲の目も気になるかと思いますが、それらを受け入れて、乗り越えて、撤退することが大事なので「勇気ある撤退」と表現してます。
偉人・賢人はいつの時代も撤退してます。100戦100勝はありません。
恥を忍んで目標達成のために撤退しているから何度も挑戦できているのです。
歴史に学び、大打撃を受けるリスクは取らず、勇気を持って撤退しましょう。
管理人の体験記(成功談)
成功した事業の詳細(卸売業)
上記の失敗談の際に、出品者を求めてひたすら知人や友人、仕事の伝手などを使って色々な企業と会いました。その中で繋がった企業と打ち合わせをしている際に余談で悩み事の相談を受けました。
悩み事は「従業員が少ないから他の業務で忙しく、商品開発に使える時間がない」という内容でした。
ちょうど希少性の高い商品を探しにひたすら展示会を巡っていたこともあり、どのような商品が希望に合うのかヒヤリングし、ついでに探すことにしました。
結果、東京ビッグサイトや幕張メッセで開催されている展示会で希望に近い商品が見つかり、その商品を提案したところ、気に入って購入いただけることになりました。
これが副業のキッカケとなった小さな成功体験です。
つまり商品の卸売業です。展示会で繋がったメーカーから商品を仕入れて、利益を乗せて売る。というなんてことない卸売業が初回の成功体験になりました。
成功談で得た教訓(5選)
- 悩み事を相談してくれる信頼関係が大事。
- ビジネスは悩み事の解決であれば成立する。
- 解決のための商品は凄いモノを発明しなくても他社の既製品で賄える。
- 信頼に加え、解決した恩も感じてくれるから、メーカーと直取引せずに継続取引してくれる。
- 展示会にはネット検索の表示順位が低い、珍しい商品が沢山ある。
起業することや独立することは難しい、ハードルが高い、リスクが多いと言われてますので、ついつい難しいことをしないと事業にならない、稼げないと思いがちですが、とんでもなく難しいことをしなくても副業は出来ます。
お金を稼ぐのは難しいからと思って、凄いことや誰もやってないことを探すのは絶対にやめましょう。
やってきた仕事を副業にするためのポイント
営業の「経験」と、取引先との「信頼関係=資財」があったから成立した
同じように悩みを聞き続けていたら、別の業務がIT関連の既製品+少しの業務サポート(請負)で解決できると思い、こちらも提案して副業として成立しました。
営業としての経験があるから信頼関係を築くことが出来て、悩みを聞くことが出来て、解決する商品を探すことが出来ました。
特に資格や特殊なスキルは使っておりませんが(そもそも持っておりません笑)、そんな管理人にもちゃんと「経験」と「資財」がありましたので、副業に活かすことが出来ました。
信頼関係が築けているクライアントが悩み事を相談してくれて、それを解決できる方法を持っていて、競合がいないという状況なら営業としては高い確率で仕事をとれますよね?(かなり美味しい案件ですよね笑)
経験を活かすのは起業・副業の常套手段
起業する人や独立する人、副業する人はこの経験を活かすケースが一番多いと思います。
人によっては勤めている会社からクライアントを横取りするなんてことも聞いたことがあります。
円満にクライアントを引き継ぎ、勤めている会社と良好な関係を続けられるのならいいと思うのですが、会社によっては退職時に競業禁止の制約書を設けるケースもあるので、出来るだけ勤めている会社の商品とはバッティングしないモノを提案するなどして副業を開始するのがおすすめです。
管理人の周りの技術職(システムエンジニア)の例
サラリーマンの経験は営業職であればクライアント開拓の手段や方法を学ぶ場と捉え、技術職なら副業に使えるシステムやアプリを開発する力を養う場と捉えましょう。
そこで得た経験や資財は必ず副業に活かせます。
管理人の周りの技術職には、前職の営業マンから前職のクライアントのシステム開発案件を副業として請け負っている人もいます。
この場合はシステム開発できる力が経験で、前職の営業との信頼関係が資財となります。
ランサーズやココナラ、クラウドワークス等で案件を探すよりも繋がりがあり、頼れるところがある分、不安やストレスが少なく、継続性の高い仕事が回ってくる可能性が高くなります。
まとめ
結果、サラリーマンを数年経験して副業準備期間を作ってから開始することをおすすめします。
- サラリーマンで培った経験や資財が活かせる副業は成果が出やすい。
- 発明家や先駆者は狙わない、エジソンや天才になれるのはごくわずか。
- むしろ経験や信頼(資財)の積み重ねで小さくスタートさせる。
頭ではわかっていても、ついつい大きなことやってみたくなる気持ちもわかりますので、管理人の失敗談、成功談が参考になれば幸いです。
副業はそんなに難しくないので、凄いことを考えるのはやめましょう。
凄いことはほんのひと握りの人しか出来ません。小さくても狭くても利益は出せます。
また、ダサくてもカッコ悪くてもダメなら勇気を持って撤退しましょう。それでも傍にいてくれる人はいます。白い目で見られても、もう一度、信頼関係を取り戻せばいいのです。
それが出来ないほどの、やり直せないほどのダメージを負ってしまうことが本当に危ないことです。命があれば何度でもやり直せます。