作業から抜け出し、経営目線で考えてみる
キッカケは仕事の出来ない上司、ただの作業から抜け出す
俗に、言われてする仕事は作業、自分で考えてする仕事が仕事なんて言われてたりします。
上司の指示だけ聞いて動くのもサラリーマン人生としてはありですが、それでは上司以上に仕事が出来るようになるのは難しくなります。
管理人は自分よりも仕事の出来ない上司に、好き放題に言われ続けるのが嫌で考えるキッカケになりました。笑
経営目線で考えるようになると、上司がやっている仕事よりも経営に近いことを調べますし、勉強して覚えるようになります。結果、転職で次の会社に移った時や副業をする時に有利になりました。
また、自身の考えたことが実現した際に、達成感を味わうことが出来ました。
残念なことにスキルや能力を高めることは、必ずしも昇給や出世と比例しません。
詳しくはこちらの記事を参照ください。
組織で見てみる、なぜルールが曖昧なのか
なぜ、上司の指示の仕方が間違っていたり、正確な情報がなかったり、いわれのないことで怒られたりするのか…
組織として見ると、原因の一つにルールが決まってない、曖昧なことがあります。
組織・会社には当然、規律があります。
代表例は就業規則で、法律で制定することが必須とされてます。
また、現場では細かな業務ルールが存在したりします。
見積書の保管先は見積フォルダ、社内回覧はメール限定、技術部との資料共有はGoogleドライブを使う…など。
ただ、就業規則から細かいルールまでの間にある、指揮命令系統や戦略・戦術の立案、計画の組み立てなどの難易度の高い決定事項にはルールがない、または曖昧なことがあります。
管理人が勤めてきた会社、見てきた取引先、その他の知人の会社などでも、決まってない方が圧倒的に多いです。
なぜなのか聞いてみても曖昧な回答しか返ってきませんでした。
また、ルールを作るように依頼してみても一向に改善されませんでした。
良い風に考えるとルールによる制限を緩めていることで、自由な発想、フレキシブルな行動が出来ることかと思いますが、悪い風に捉えると、責任の所在がハッキリしない、責任転嫁が出来るようになります。
どうしてもルール通りにやると立場が危うくなる人がいることから、責任を取りたくない一心でルールを捻じ曲げたりする人もいます。
性善説では、いいとこ取りを成立させたいのでしょうが、悪いことの抜け道として使われているケースもあります。
仮想のルールを作って、組織に落とし込んで考える
このままでは進まないので、自分の中で仮想のルールを作って、組織に落とし込んでみたらどうなるか考えてみます。
例えば、指揮命令系統です。
ざっくりと、社長→役員(本部長)→営業部長→営業課長→営業担当と仮置きします。
社長:上半期の売上目標は1億円。計画は役員(本部長)にて考案すること。
役員:売上1億の事業計画(投資回収計画)を組む。部長にて人員計画を考案すること。
部長:組まれた事業計画に人員計画を加える。課長にて行動計画を考案すること。
課長:事業計画・人員計画に行動計画を加える。各担当営業に計画を伝える。
担当:上司が練った事業計画、人員計画、行動計画を伝えられ行動する。
このように役職ごとに決めることがルール化されていれば、責任分界点が明確になります。
また、役職が上がるにつれて、責任や考えることが増え、組織としてもしっくりきます。
簡単なロジックなのに、仕事が出来ない上司が浮かぶ…
このようなルールがあれば、例えば課長から「どうやって売上を上げるんだ!」と乱暴に言われても、
「何も情報がない中で、それを考えるのは役員や部長、課長の仕事ですよね?なぜ下の立場の自分が上司のマネジメントをするのですか?」と返せるようになりますし、デキる上司であれば「これらの事業計画・人員計画・行動計画があるが、何か他に良いアイディアや意見がほしい」と歩み寄った聞き方で相談してくるようになります。
こういった事業計画や人員計画、行動計画を考えたことがなく、ただ年齢とともに昇進していった人にとっては非常に厳しいルールです。
特に挑戦してこなかった人は結果が出なかったら降格・減給でも構わない。という気概や責任を持って取り組んだことがないので、逃げ道を探した結果、ルールを機能させなくするという邪な気持ちが芽生えます。
これらは挑戦してこなかったその人の責任ですが、そういった人に限って出来なかった時の評価ダウンを恐れてルールを有耶無耶にします。
「どうするんだ!考えろ!」って言ってるだけの仕事は楽ですからね。
今の組織で自分が出来ることを考える、ルール化を目指す
上司の思考は放っておくしかないので、この状況で出来ることは事業計画・人員計画・行動計画について学んでルール化を提唱することです。
上司やその上の役職者も出来ないのであれば、重宝されるスキルになるはずです。
実現されるかは会社によりますが、試してみないことには始まりませんので、スキルを覚えたら上司にこのような計画を立ててはいかがでしょうか?とルール化について提唱しましょう。
結果的に実現されなくても、そこまで実行できた自分を自分で評価しましょう。
会社を変えられることはありませんが、得た知識は転職や副業では必ず役に立つので無駄な努力ではありません。
計画の立て方を知っていることと、事業が成功することも直結しません。笑
計画を立てる理由は、終わった後や区切りがついた際に振り返りで使えるからです。
計画があればどこが悪かったのか精査できますし、振り返りで得られる経験は事例として資産になります。
余談、管理人の実体験のオチ
ちなみに管理人は事業計画や人員計画、行動計画について、より詳しく学ぶため、本を読み、セミナーに通いました。そのうえで得た知識を社内へアウトプットしました。
結果は役員・部長の理解を得られ、社内の事業計画書のフォーマットにすることが出来ました。
オチはここからで、そのフォーマットを最初に使った事業が社長自身が企画したプロジェクトで約1年前から取り組んでいた開発案件なのですが、役員からその事業の計画書を作るよう依頼を受けたため、作成を進めたのですが…
どうにも情報が落ちてこない…正しい原価が入れられないから投資回収計画が立てられない…
なぜか?詳細を詰めて確認していったら、社長が想像以上にお金を使っていたようで、回収計画が真っ暗になることから、周りの目を気にして言えなかったとのことです。笑
結局、がんばってルール化を試みても社長自身が逃げ道に使っていたのではどうにもならないということです。(もちろん、これも退職の理由の一つです。笑)
まとめ
- 上司に指示されてるだけでは成長しない。ただの作業から抜け出すことが大事。
- ルール化されてないことは仮想のルールを作って組織に落とし込んで考えてみる。
- ちゃんと計画を立てれば先々の振り返りとして使える資産となる。
問題は散々、書き連ねましたが、仕事の出来ない上司や役員の腰の重さです。笑
途中にも書きましたが、仮にルール化が実現できなくても、経験や知識は先々の財産となりますので、転職や副業で大いに活用することを想像し、チャレンジしてみましょう!